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哲学は何の役に立つのか

誰かが哲学は何の役に立つのかと問うとき、答えは攻撃的でなければならない。何故なら、この問いは、皮肉で辛辣であることが望まれているからだ。哲学は、別の関心事をもつ国家や宗教の役には立たない。それは、いかなる既成の力能〔権力〕の役にも立たない。哲学は悲しませるのに役立つのだ。誰も悲しませず、誰も妨げない哲学など、哲学ではない。哲学は愚劣を防ぐのに役立ち、愚劣を或る恥ずべきものにする。それは思考の下劣さをそのあらゆる形態のもとで告発すること以外の使用をもたない。

 

ドゥルーズニーチェと哲学』(江川隆男訳)